真珠腫性中耳炎の症状や治療
さまざまな中耳炎の症状はスコープをのぞいた時にどう見えるの?診断時の症状とその経過がよくわかる事例を
ご紹介致します。いろいろな疾患をのぞいてみよう!
慢性中耳炎の症状とその経過画像
真珠腫性中耳炎とは
真珠腫性中耳炎とは鼓膜の上のほうに固まりのようなものができ、耳穴(外耳道)の表面の細胞が中耳の中に
入り込んでその固まりが大きくなっていきます。
これを真珠腫性中耳炎といいます。
腫といいますが腫瘍ではなく炎症の一種です。
真珠腫性中耳炎の原因と治療法
中耳炎を繰り返しているうちに真珠腫が出来てしまうケースが多いといえます。
通常の炎症よりもたちが悪く、骨を溶かして髄膜炎や顔面麻痺の原因などになる場合も
ありますので、手術を視野にいれた治療が必要です。
尚、真珠腫が疑われる場合、CTによる確認や鼓膜形成よりも大きな手術である
鼓室形成術が必要になる場合が多いため、
当院から総合病院へご紹介させて頂く場合が多くなります。
真珠腫性中耳炎の画像
弛緩部と呼ばれる鼓膜の上部にポケット状の陥凹(へこみ)が見られ、その部位に炎症の塊が堆積するのが特徴です。
その塊が真珠のように見られるので、「真珠腫」と呼ばれます。腫瘍ではなく、炎症の一種です。