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[Chapter.01]中耳炎とは?中耳炎とは?

中耳とは?中耳とは?

中耳とは中耳とは

中耳とは、耳の穴(外耳)と神経(内耳)をつなぐ空気でみたされた空洞です
(外耳と中耳を隔てているものが「鼓膜」です)。中耳には空気の他、耳小骨
(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)と呼ばれる小さな骨があり、それらの骨と
鼓膜が外部からの音を増幅して神経(内耳)に伝える役割を果たしているのです。

耳の構造

中耳炎と鼻の関係

昨今、接種が解禁された肺炎球菌ワクチンについて、中耳炎に対しても一定の効果があるとする説が有力になっています。
本来は脳症を防ぐためのワクチンではありますが、中耳炎にも効果があれば一石二鳥で打たない手はない、と思われるかもしれません。
ただし予防接種というものはその接種そのものに副作用などのリスクがあることと接種をしても必ずしも防げる、
といった類のものでない事はご理解頂きたいと思います。
ワクチンを受けたからといってお子さんが中耳炎になっても治療を怠ることなく、しっかりと完治させてあげて頂きたいと思います。

さまざまな中耳炎さまざまな中耳炎

重症化する中耳炎

中耳炎の中には重症化するケースもあり、「たかが中耳炎」と甘くみて痛みが治まったから
といって放置しておくと慢性化したり、あるいは滲出性中耳炎といって自覚症状は少なくとも
長期にわたって軽度の難聴を引き起こす場合が多くみられます。
また、中には手術加療を必要とするような中耳炎もあります。
以下で様々な中耳炎の種類をご説明しています。

中耳炎の種類

ぞうたろう
  • 1.急性中耳炎

    急性中耳炎の症例

    中耳炎の代表的なもので、多くの場合風邪をひいた時に鼻にあった細菌やウイルスが耳管を通して中耳に達し炎症をおこすものです。

    詳しくは急性中耳炎のページへ
  • 2.滲出性中耳炎

    滲出性中耳炎の症例

    こちらも中耳炎の代表的なもので、中耳の中に「滲出液」と呼ばれる液が溜まってしまうものです。

    詳しくは滲出性中耳炎のページへ
  • 3.慢性中耳炎

    慢性中耳炎の症例

    急性中耳炎を放置していて鼓膜が破れてしまい、破れた鼓膜が塞がらなくなる場合がこの慢性中耳炎です。常に鼓膜があいているために耳の穴(外耳)を通して細菌に感染するため、中耳炎そのものが非常に治りにくくなっています。

    詳しくは慢性中耳炎のページへ
  • 4.真珠腫性中耳炎

    真珠腫性中耳炎の症例

    中耳炎を繰り返していると、鼓膜に真珠腫と呼ばれる塊ができ、それが生き物のように鼓膜そのものや、周辺の骨を破壊していく症状です。耳だれやウミが出てきて、難聴や耳鳴り、眩暈を引き起こします。中耳炎の中でも重症度の高いものです。

    詳しくは真珠腫性中耳炎のページへ
  • 5.航空性中耳炎

    航空性中耳炎の症例

    飛行機に乗った際に離陸や着陸時の気圧変化に中耳がうまく対応できなかった際に起こる中耳炎です。

    詳しくは航空性中耳炎のページへ
  • 6.癒着性中耳炎

    癒着性中耳炎の症例

    滲出性中耳炎が長期化・悪化し、鼓膜が中耳のほうにへこんでそのまま中耳の方にくっついてしまう(癒着)病気です。聴力の悪化や炎症が問題になります。

    詳しくは癒着性中耳炎のページへ
  • 7.好酸球性中耳炎

    アレルギー症状を持つ方におこる中耳炎で、固形のゼラチンのような貯留液(固まり)が中耳の中に溜まります。完治が困難となるケースもあり、症状として耳鳴りや難聴があげられます。

    詳しくは好酸球性中耳炎のページへ