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[chapter.4-4]真珠腫性中耳炎の症状や治療真珠腫性中耳炎の症状や治療

さまざまな中耳炎の症状はスコープをのぞいた時にどう見えるの?診断時の症状とその経過がよくわかる事例を
ご紹介致します。いろいろな疾患をのぞいてみよう!

慢性中耳炎の症状とその経過画像慢性中耳炎症状とその経過画像

真珠腫性中耳炎とは真珠腫性中耳炎とは

真珠腫性中耳炎とは鼓膜の上のほうに固まりのようなものができ、耳穴(外耳道)の表面の細胞が中耳の中に
入り込んでその固まりが大きくなっていきます。
これを真珠腫性中耳炎といいます。
腫といいますが腫瘍ではなく炎症の一種です。

真珠腫性中耳炎の原因と治療法真珠腫性中耳炎の原因と治療法

中耳炎を繰り返しているうちに真珠腫が出来てしまうケースが多いといえます。
通常の炎症よりもたちが悪く、骨を溶かして髄膜炎や顔面麻痺の原因などになる場合も
ありますので、手術を視野にいれた治療が必要です。
尚、真珠腫が疑われる場合、CTによる確認や鼓膜形成よりも大きな手術である
鼓室形成術が必要になる場合が多いため、
当院から総合病院へご紹介させて頂く場合が多くなります。

ぞうたろう

真珠腫性中耳炎の画像真珠腫性中耳炎の画像

弛緩部と呼ばれる鼓膜の上部にポケット状の陥凹(へこみ)が見られ、その部位に炎症の塊が堆積するのが特徴です。
その塊が真珠のように見られるので、「真珠腫」と呼ばれます。腫瘍ではなく、炎症の一種です。

  • 真珠腫性中耳炎の症例
    真珠種性中耳炎の一例です。弛緩部の陥凹・炎症塊・耳漏が見られます。
  • 真珠腫性中耳炎の症例
    弛緩部の炎症塊の著明な真珠種性中耳炎の例です。
  • 真珠腫性中耳炎の症例
    弛緩部の陥凹が著明な中耳炎の耳です。炎症の塊はありませんが、真珠種性中耳炎の予備軍と思われる状態です。